溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「あぁ、たしか俺の友達の会社と取引があるはずだ。大東の社長の息子。といっても、もうすぐ五十。いまだ社長職を継げないでいて、一族外の人が社長に就任してる」


それって、大成さんと同じ御曹司ということ?


「多分、社長は無理だろうな。こんなクレームを入れて喜んでいるようなヤツ、上には立てないさ」


彼の言う通りかもしれない。
クレームをでっち上げて、誰かを辱めて喜ぶなんて悪趣味すぎる。
そんな人についていきたいなんて思わない。


エレベーターが二十階に着くと、大成さんは私より先に降りていった。


「待って。私が行きます」


一応先輩なのだから、私が行かなくちゃ。
彼の黒いベストを引っ張ると、渋々ながらも私を先に立たせてくれた。


「ハウスキーパーです」


部屋のチャイムを鳴らすと、すぐに返事があった。


「あぁ、入って」

「はい」


ドアはすぐに開き、不機嫌そうな顔をした佐藤さまは、私たちを招き入れた。
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