溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
私はそんな平気な顔をしてられないんだから!

顔から火が噴きそうでうつむくと、彼はスッと私の手を握る。
しかも指を絡めての恋人つなぎだ。

私……本当に大成さんと付き合ってるんだ。

夢見心地だったけれど、彼の手の温もりが現実だと教えてくれた。


それからお洒落なカフェでランチを楽しみ、私の希望で大好きなケーキショップでいちごのタルトも購入して、家に戻った。


「コーヒー淹れますね」


帰って早々言うと、彼は「それより」とキッチンに行こうとする私の手を引く。


「澪、買った服着てみろよ」

「えー、いいですよ」


試着はしたし、彼に改めて見せるのはなんとなく照れくさい。


「最初に拝むのは、彼氏の特権だろ」

「拝むって!」


でも『彼氏』という言葉にイヤな気はしない。
こんなに素敵な人が、私の彼氏なのだと思うと、勝手に心臓が速度を上げて動き出す。
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