溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
もしかしてこのまま抱かれちゃうの?と思ったとき、テーブルの上のスマホが震えだした。


「大成さん、電話です」

「いいから、放っておけ」

「ダメですよ」

「たく」


ひどく不機嫌になった彼は、仕方なくテーブルに置いてあったスマホを手にして、耳に当てる。


「はー、中野さんですか。なんでしょう?」


どこかに監視カメラでもついているのではないかと思うような、絶妙なタイミングだった。

しばらく会話をしているうちに、最初は不機嫌だった彼の顔が突然変わる。


「わかりました。すぐに行きます」


電話を切った大成さんは、「出かけてくる」と私に告げた。


「はい」


なにかあったのだろうか。
今日は金曜日。私たちは休みだけど、中野さんは働いている。


「この間の海外のホテルの件で、進展があったみたいだ」


彼の眉はキリリと上がり、その瞳は獲物を狙う鷹のように鋭い。


「無理しないでくださいね。ハウスキーパーのほうはなんとかしますから」
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