溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「そうですか。向こうの担当にあとで電話をいれておきます」

「すみません。お願いします」


中野さんが首を垂れる。


「あ、澪」


私に気がついた大成さんが声を上げる。


「それでは私はこれで」


すると中野さんは立ち上がった。


「あっ、中野さん。シチューをたくさん作ったんですけど、もし晩ご飯がまだでしたら一緒にいかがですか?」


私が提案すると、大成さんはあからさまに顔をしかめる。


「澪。なにも中野さんにお前の料理をふるまわなくても」


あれ、もしかして中野さんに私の手料理を食べさせるのがイヤなの?


「独占欲ですか」


中野さんがすぐさま反応する。そういうこと?


「そうですよ。文句あります?」


大成さんは開き直って言う。

あぁっ、またケンカが始まりそうだ。
ホント、兄弟みたい。


「あー、作りすぎちゃったんです。中野さん、座ってください!」


私は慌てて割って入り、半ば強引に中野さんを引きとめた。
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