溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
だって……このふたり見ていると面白いんだもの。
それに、不貞腐れている大成さんも、中野さんには心を開いているんだなと思えて、うれしかった。


「さぁ、たくさん作りましたから、おかわりしてくださいね」


テーブルにシチューを運ぶと、ふたりの緊張がやっと解けた。
でも「今日だけ特別ですからね」とけん制している大成さんがおかしい。


食事が終わってしまうと、大成さんは中野さんを待たせておいて電話を始めた。

彼のあまりに流暢な英語に驚く。
大成さんの英語の家庭教師だったという中野さんも、当然あのくらい話せるに違いない。
時折小さくうなずいて、大成さんになにか目配せしている。


「中野さん、買収、正式に決定しました」


電話を切ると開口一番、大成さんはそう言った。


「はぁっ、よかった。今回は大成さんがアメリカで作った人脈に助けられました。さすがです」


中野さんが大成さんのことをきちんと評価しているのがうれしい。
< 214 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop