溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
さっき酔って倒れていたときはそうは見えなかったのに、シャキッとしていると余裕のある大人に見える。


ヘアメイクさんは、ポニーテールを解き、手際よく髪をコテで巻いていく。そして、後れ毛を程よく残してサイドアップしてくれた。

こんなにきれいにしてもらったのは初めてかも。


すっかりシンデレラ気分になった私は、メイク室を出た。
すると、ブラックスーツに着替えた大成さんが待ち構えている。

さっきワインをこぼしたときとは違う凛々しい姿の彼がいて、勝手に頬が赤らんでしまった。


「あっ、あの……どうで、しょう」


私の人生史上最高レベルのお姫さまにはしてもらったものの、こんな素敵な男性と上流階級のパーティに行けるのかと、不安でいっぱいだ。


「すごく、きれいだよ」


目を細め小さくうなずく彼は、ゆっくり私の方に近づいてきて手を差し出した。
今度は勇気を出して、その手に手を重ねると、彼はすぐに私の腰を抱く。
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