溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「はい」


感動の涙がスーッと目尻からこぼれ落ちる。
感情が高ぶりすぎて涙が止まらなくなった私を、大成さんは抱きしめてくれた。


「親父が、俺は幸せ者だって。最高のパートナーだなって」

「そんなことを?」

「これから、澪と一緒に幸せになる努力をする」


ますます涙が止まらなくなるから、そんなうれしいことは言わないで。


「……うん。んっ……」


もう一度重なる唇。
つながった部分が熱を帯びてきて、たちまち私をとろけさせる。


「大成さん、遅刻する」


私は休みだけど、彼は仕事なはずだ。


「大丈夫。親父に半休をもらってきた。だから、突っ走って帰ってきたんだぞ?」


彼の優しい微笑みは、心に栄養が行きわたるかのように、穏やかな気持ちにさせてくれる。


「それに、穴埋めしてもらわないといけないし」

「いやっ、それは……」

「澪。ピアノ弾いてくれない?」


てっきり迫られるのかと思いきや、彼はそう言い出した。
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