溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
こうしている間も、大成さんは注目の的だった。
周囲の人の「あなたは誰?」と言いたげな、私を見つめる視線が痛い。
「澪、行くぞ」
やがて誰かを見つけたらしい彼は、今度はゆっくり足を進める。
「大成さん!」
大成さんが私の手を引いたまま近づいていったのは、まるでモデルのようにスラッと背が高く、長い黒髪が印象的な大人の雰囲気の漂う女性のところだった。
グロスを塗った口元は、どこか色気を感じる。
そして、色白の彼女に、真紅のドレスがマッチしている。
おそらく私より少し年上だ。
「そちらは?」
彼女は大成さんの腕を握る私をチラッと見て顔をしかめる。
「彼女は私の愛する人です。悪いがやはり千代子(ちよこ)さんとは結婚できない」
「なんとおっしゃったの!?」
彼女の顔色が一瞬にして変わった。
この人が、彼の婚約者なんだ。
「君だって俺を好きなわけじゃないだろう?」
「そんなこと、ありません。これから大成さんとふたりで……」
周囲の人の「あなたは誰?」と言いたげな、私を見つめる視線が痛い。
「澪、行くぞ」
やがて誰かを見つけたらしい彼は、今度はゆっくり足を進める。
「大成さん!」
大成さんが私の手を引いたまま近づいていったのは、まるでモデルのようにスラッと背が高く、長い黒髪が印象的な大人の雰囲気の漂う女性のところだった。
グロスを塗った口元は、どこか色気を感じる。
そして、色白の彼女に、真紅のドレスがマッチしている。
おそらく私より少し年上だ。
「そちらは?」
彼女は大成さんの腕を握る私をチラッと見て顔をしかめる。
「彼女は私の愛する人です。悪いがやはり千代子(ちよこ)さんとは結婚できない」
「なんとおっしゃったの!?」
彼女の顔色が一瞬にして変わった。
この人が、彼の婚約者なんだ。
「君だって俺を好きなわけじゃないだろう?」
「そんなこと、ありません。これから大成さんとふたりで……」