溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「ごめん、ごめん。だけど、今澪は俺の恋人になってるんだから、しばらく付き合ってもらわないと困るな。これで済むわけがないし」


たしかに、千代子さんがあっさり引くわけがないだろうし、社長からも追及されるだろう。


「でも、どうしたらいいんですか?」

「しばらく、そばにいてよ」


はー、とんでもないことに巻き込まれたと、今さらながらに気がついてしまった。


「しばらくというのは?」

「千代子さんと親父があきらめるまで」


そんな、適当すぎる。


「わ、わかりました。用があるときは呼んでください。できるだけお手伝いします。今日はとにかく帰してください」

「帰っても部屋に入れないんじゃない?」

「あっ!」


彼に指摘されて、自分の荷物が全部ロッカールームにあることに気がついた。


「どうしよう。アルカンエルに戻ってください」

「戻ると大変なことになってるよ、きっと」


えぇぇ……。
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