溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
突然声のトーンを落とし、色気を纏った視線を私に向ける彼が、なぜか私の顎に手をかけるので息が止まる。


「澪が望むなら、今すぐにでも」

「のののの、望みません!」


ハッと我に返り慌ててのけぞったのに、彼は勢いそのままに私をソファに押し倒す。
えっ、えええっ!


「澪は魅力的だよ」


口調は極めて優しいのに、獲物を狙うような鋭い目。
どうしてこんなことになってるの?


「照れてるの? 耳が真っ赤だよ? かわいい」


耳元で囁くように言われ、完全に思考が停止した。


「あはは。カチコチだ」


目を見開いたままなにも言えないでいると、彼は私から離れていく。
そして、笑いが止まらないらしくお腹を抱えている。

な、なに? 冗談?


「大成さん!」


私をからかって遊ぶのはやめて!
鼻息荒く怒ってみせると、彼は顔の前で両手を合わせる。


「あー、ごめん。でも、澪、すごくきれいだから」


彼は一転、真剣な眼差しを向ける。
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