溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
これが本当ならね!


「はー」


大きなため息しか出ない。


「まぁ、そんなに嫌がらないでよ。俺、澪のこと、結構気に入ってるし」


大成さんはそう言いながら、再び私との距離を縮める。


「な、なに……」

「いつか本気で押し倒すかも」


フェロモンたっぷりのちょっと低い声でつぶやく彼は、うっとりとしたような瞳を私に向ける。


「もう!」


一瞬、息が止まってしまった私は、やっとのことでそう吐き出して彼から逃げるように立ち上がった。


「あっ、ごめん。もしかして、ドキドキした?」

「してません!」


と返したものの、ドキドキなんてもんじゃない。
暴れまくる心臓が口から飛び出しそうだ。


「さて、ちょっと疲れたな。風呂入って寝るか」


すこぶる平然とした顔をして私をからかっている彼だけど、あんなに大変なことをやらかしたのだから、精神的にもヘトヘトに違いない。
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