溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
なんでこんなことになってるんだろう。

冷静に考えれば考えるほどわからない。
スイートの担当だっただけなのに。


「なにを今さら。乗りかかった船ってやつだろ? いいから、泥船に乗ったつもりでよろしく」

「ど、泥……」

「うん。泥だけど、絶対に沈ませない。さて、シャワーでいいか。眠いし」


大成さんは私の眉間にシワが寄っているのをバッチリ確認してから、浴室に行ってしまった。


「どうしたらいいの?」


泥船に乗るとしても、なにをしたらいいのかさっぱりわからない。
いや、泥船は沈むんだから、乗らない!


しばらくして、なぜか上半身裸のまま出てきた大成さんに、目が釘付けになる。


「あれ、そんなに熱い視線を送って……ヤッちゃう?」

「はぁっ?」


視線が逸らせなかったのは、予期せぬ出来事に脳が対応できなかったからで、彼の体が引き締まっていて腹筋が割れてたなんて、見惚れてないよ?
いや、見惚れたような気がしなくも……。
< 72 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop