溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「普通、試作品は出さないんだってさ。でも、俺の婚約者なら仕方ないなって」

「はっ?」


婚約は“フリ”なんだから、余計な人にまで広めないで。


「これから一緒に住むって言ってきたから」

「ちょ……。なにを勝手に!」


誰が一緒に住むって言ったの?


「婚約してるんだから、おかしくないだろ? ほら、時間なくなるぞ」

「あっ、嘘……」


とんでもない言葉に反論したいのはやまやまだったけど、とにかく仕事に行かなくちゃ!
私はワンピースを受け取り、着替え直すために脱衣所に向かった。


「わ、サイズ丁度いい。それにシルエットがきれい」


シンデレラにでもなったような気分だ。

再びリビングに戻ったものの大成さんの姿がない。
どこに行ったんだろうとキョロキョロしていると、寝室のドアが開いて、スーツ姿の彼が出てきた。

スタイルがいいから、スーツ姿も様になる。
当然、オーダーだろうスーツは、余計なシワが入ることもない。
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