溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
「お客さま!」


そして、大きな革張りのソファに、大きな男の人が顔を横にしたうつ伏せ状態で倒れているのを見つけ、緊張が走った。


「大丈夫ですか!?」


倒れている客に駆け寄り口元に耳を当てて呼吸を確認すると、一応息はしていたのでホッと気が抜ける。


「失礼します」


今度は腕をとって脈を計る。
少し速めだが問題はなさそうだ。

もしかして、飲みすぎかも。


床には割れたグラスと、こぼれたワインのシミ。
空いたボトルも転がっている。

急性アルコール中毒? とにかく、フロントに連絡しなくちゃ!


「電話……」


慌てて電話に向かおうとすると腕をガシッとつかまれ、目が真ん丸になる。
意識があるようだ。


「お客さま!」

「大丈夫だ。寝不足で飲んだだけだ」


きちんと話せているので、安堵の胸を撫で下ろす。

寝不足で飲んでしまって、酔いが回っちゃったってことかな?
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