何度だって、君に好きと伝えよう。
「愛叶、私は大丈夫。
みんなのとこ行って。大丈夫だから。」





私は愛叶にそっと小さな声で伝え、離れる。

愛叶の目には、溢れんばかりの涙が浮かぶ。






『大丈夫』…そう言い聞かすように、愛叶の手をギュッと握る。






「このことは言わないで…絶対に。」





その言葉だけを残し、私は王輝の車に乗せられた。
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