私の上司はご近所さん
ときに甘く、ときに激しく。千秋さんの指先と舌が、私の体のあらゆる箇所に触れる。
「……んっ」
初めて受ける刺激に堪え切れず小さな声を漏らすと、私を見下ろす彼の口角が上がった。
「トロトロだ」
「……っ!」
いくら初めてだといっても、彼の言葉の意味がわからないほど無知じゃない。恥ずかしさのあまり、彼が正方形の小さな袋を破いている隙に両足を閉じようと力を込めた。しかし私の動きを見逃さない彼に、簡単に阻止されてしまう。
「怖い?」
私を気遣ってくれる彼の言葉に対し、首を左右に振る。
怖くないと言ったら嘘になる。けれどそれ以上に一糸まとわない姿を見られるのが、いたたまれないのだ。
「……恥ずかしい」
小さな声でつぶやくと、彼の手が頬に触れる。
「恥ずかしがることないさ。百花は世界一綺麗なんだから」
私に向ける彼のまなざしは、いつも以上に柔らかくて優しい。
「千秋さん……」
「百花……」
お互いの名前を呼び合うのが合図だったように、ふたりが初めてひとつになる。
激しく波打つ鼓動、乱れる息……。
幸せな痛み感じながら、瞳を閉じた。