四面楚歌-悲運の妃-
全員が椅子に座り終えると、汪軍妃官は順に軍妃達を紹介した。
私から見て左側は崙矣・悒雉・棕尹・姶祁嗄に続くのは、柳瓏華(リュウ・ロウカ)
右側は晏惟・梛犀に続くは王花加(オウ・カカ) ・韋珪(イ・ケイ)
私と四天王を除くこの五人は、それぞれ各部隊の将であり、皆二十七世婦の地位の者だ。
故に全体演習などで顔と名は見知っていたが、ただ交わされる言葉は短い上に、こちらからの一方的な指示のみだった。
祁嗄や尹とも話せなかったのだから、その程度しか関わりがないのは当たり前なのだが…
私を快く思っていない軍妃は多く、柳瓏華・王花加・韋珪の三人は将の立場故に明白な態度をとってはいないが、真意はわからない。
五人が率いる部隊の軍妃も護衛の任務に加わり、今までよりもさらに連帯が重要となる
私を快く思っていないが為に、連帯をとれなくなる事だけは避けたい。
一通り紹介が終ると、護衛順と人数の振り当てをする。
部隊を分割し編成し、話は予想以上に早くまとまった。
「大体の話は終わりましたな。
軍妃将軍様および四天王様方は何か他にありますかな?」
「私から言っておきたい事がある。」
まるで汪軍妃官の言葉を待っていたかのように、崙矣が即座に口を開いた。