四面楚歌-悲運の妃-


劉内侍に説明しながらも、今回の警護の人数などを自分自身も改めて確認する。

あくまで黄麟殿と皇后宮の周りの人数であって、周辺にな他にも近衛や軍女が数寸おきに配置されている。

襲撃があれば、周辺の者達も気付き加勢するだろう。


「うむ。して、同時に襲撃があった場合は、琴軍妃将軍様はどちらへいかれるおつもりか?」



警護の事を詳しく聞いたてきたよにもかかわらず、それには触れず真っ直ぐ見つめて劉内侍が問うてきた。


劉内侍にとってはこれこそが聞きたかった事のようだ。


どちらか一つが襲撃に合った場合、悩むことがないが…


二つを同時に襲撃に合うことも起こりうる状況だ。

日が経つにつれ、崔皇后様の出産は近づいてくる。

あちら側も、焦り始めているだろう。


黄麟殿に柳将達がおり心配ではあるが、近衛がいることが心強い。


このたびの警護の配置や人数には納得しているし、ただどこが一番心配かと考えると


皇后宮の南廊だ。

南廊の祁嗄と軍妃3名に軍女5名の配置に不安があるのわけではないが、崙矣と悒雉が守る
正面よりはこちらが狙いやすい。

それに軍妃はもとより軍女も近衛よりは戦力が劣ることは、わかりきっていることだ。


『私は……っ!?』


劉内侍に答えようとした瞬間、外が急に騒がしくなる。

劉内侍と顔を見合わせ立ち上がる。


< 354 / 390 >

この作品をシェア

pagetop