四面楚歌-悲運の妃-
「ご無礼をお許しを!申し上げます!皇后宮および黄麟殿が襲撃されています。」
劉内侍の部下の宦官が息を荒げながら室に入ってくる。
宦官の後について入ってきた威仔は顔を青ざめ立ちつくしている。
『劉内侍!答えは皇后宮です。ですが、皇后宮の刺客を早々に片づけて黄麟殿にも参ります!』
生聖を掴みそう言い放ち、劉内侍の反応を見ずに室を飛び出す。
皇后宮へ黄麟ノ宮からは、一番心配であった南廊を通る。
正面は崙矣達だ、心配ない。
皇后宮に近づくほどに、剣の交わる音や声が大きくなる。
南廊がみえて来ると、軍女や軍妃が交戦している姿を捉える。
走りながら生聖を鞘から抜き出す。
『はああああああーっ!』
飛び上がり刺客に剣を振りかざし仕留める。
すぐさま迫りくる刺客に向けて腕を動かす。
何人いるのだ!?
6人…いや7人か?
「冥紗ぁ!」
悲痛に満ちた祁嗄の声が響く。
声の方を向くと、祁嗄が刺客の剣を必死に受け止めえていた。