四面楚歌-悲運の妃-

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気になっていた陛下と姜賢妃様はご無事であると宦官から報告をうけ、皇后宮の西側の確認と事後処理を終え黄麟殿に向かった。

こちらも事後処理を終え、負傷者は運びこまれ新たに警護を編制されたあとで、陛下と姜賢妃様はすでにお休みになられていた。

黄麟殿で負傷した軍妃達の様子と、刺客の襲撃の際の状況を聞きにいくため、運ばれた室に崙矣と悒雉と向かった。

室には皇后宮と黄麟殿で負傷した多くの軍妃と軍女がいまだ手当てを受けていた。


部屋を見渡すと、奥で手当てを受ける柳将の姿を見つけた。

傍らには韋将と王将が座っている。


崙矣と悒雉と共に3人のところへ行くと、私に物申した者達とは思えないほど消沈した姿で3人は頭を下げた。


『怪我の具合はどうだ?』

手当てを終えた御典医に聞くと、傷は多いが問題ないと言って他の者の手当てのためその場を離れた。


柳将も韋将も王将も顔を伏せ、何も言葉にできぬ様子だった。

悒雉がなにか言おうとするのを、崙矣が手で制し待っていようと首をふる。

しばらく何も言わずに3人の様子を見守る。

やがて柳将が顔をあげ立ち上がる。


「申し訳ありませぬ。」

柳将はそう言い頭をさげる。

それを見た韋将と王将も立ち上がり一緒に頭を下げた。



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