四面楚歌-悲運の妃-


1人…2人…3人と、私は容赦なく刺し切る。


悒雉も何人か仕留めているのに、刺客はまだいる。


いったい何人いるのだ!?


手こずる宦官の元に行き、刺客を仕留める。


「…ちッ!」


残った刺客1人が、後ろの木に飛び乗る。



この刺客…身軽だ…出来る!


「あまり手こずらすな。」

え…?


刺客が、印をくむ。



「事象ト成レ。相生・木生火!」


な…に…?


五行の力だと!?


なぜ五行を!?


「冥紗ッ!!」



え…陛下!?


横目で入り口から姿を現し、叫ぶ陛下が見える。


まずい!


このままでゎ陛下まで巻き込む!



陛下に目をつけた刺客はにやりと笑い、五行によって成された炎の行き先を陛下に変える。



数歩離れる陛下の元に駆け寄る。



『陛下ッ!!事象ト対セ。相剋・水剋火!』


陛下の目の前に立ち手の平を翳す。


火は…水に消される。



万物の味方にしている私には、五行では勝てない!!

手のひらを中心に渦巻く水に、炎は混ざり合い消える。


「なんだと…五行を…小娘が…!?」


驚く刺客の隙をとり、一気に刺客の居る場所に飛び、剣を振るう。


「ぐわぁぁ…な…ぜ…五行を…。」



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