四面楚歌-悲運の妃-
「2代前の聖大神であられた清老師様は、冥明様のお子だ。」
え…――――――?
今なんて?
清老師様は…冥明様の
…――――お子?
そんな…清老師様が冥明様のお子なんて信じられない。
清老師様は73歳…
冥明様は91歳…年を考えればありえなくはない。
「冥明様は清老師様の誕生前に女のお子も生んでいる。村を出たのは清老師様が誕生して、しばらくたった後だ。」
信じれない…けれど、偉罨様が嘘を言っているとも思えない。
冥明様は、聖大神と子を成した後に村を出たから
91の年までご存命出来ている。
それなれば、話のつじつまが合う。
掟通り、聖大神との間にお子成したのに
けれど掟に耐えれず、自ら生んだ子さえも残して…
村を出た。
私にその事を知られたくなかった。
だから教えてくださらなかった?
数々の事が頭を巡る。
「村では冥紗の前で、冥明様の話は禁句だった。同じ七神が村を出ているなどと、一族の誰もが言えるはずがない。」
また村を出られたら困るから、言えなかった。
そういう事か…。
すべてが納得出来る。