優しい魔女は嘘をつく

煩い心臓。鳴り止まない鼓動。



堂本くんに聞こえているんじゃないかと思うと、恥ずかしくてたまらなかった。




それでも、嬉しかった。




言葉じゃ表現できないような、幸せな気持ちが、胸の奥から溢れてくる。







「──喜んで」






気づけば、さっき言えなかった言葉が、笑みと共に自然に口からこぼれていた。



















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