甘いチョコとビターな彼
「おめでとー!」
「こんな堂々と告白しやがって!」
「羨ましいー!!」
「お幸せにな!」
空から聞こえたと思った声は、校舎から覗いていた学校のみんなのものだったようだ。
「な、なんか、沢山いるね……?」
「いつの間に……」
「あはは……恥ずかしいね」
「まぁ、すでに見られてるし。見せつけてやればいいんじゃないの」
「えっ!?」
少し意地悪な声がしたと思ったら、眼前に彼の顔が迫っていて
「「「キャーー!!」」」
校舎の声がさらに盛り上がるのがわかった。
「た、辰巳くん……」
「梓。これからもずっと、俺と一緒にいて」
「っ、うん!」
君といるだけで、嬉しさでいっぱいになる。
君が笑うと、私も笑顔が溢れてくる。
彼の作ったチョコは、可愛らしいデザインのチョコだった。
私のために作ってくれた、思いの詰まったチョコ。
私が甘党だから、この味にしてくれたのかな?
ビターな性格の彼が作ったチョコは、とてもとても甘かった。
この味を、私はきっと一生忘れないだろう。
私のために作られた、世界に1つだけのチョコ。
これからも、隣でずっと、甘い甘いチョコを作ってね。
END

