『ツインクロス』番外編
「…ブロマイド??」
冬樹は訳が分からないという顔をした。
「そっ。ブロマイド。聞いた話だと、冬樹チャンのは大層人気らしいよっ♪」
まるで良かったね♪と言わんばかりの長瀬に。
「…嬉しくも何ともない」
冬樹が嫌そうな顔を隠さずに呟いた。
「とりあえず、これは没収な?」
冬樹が冷たい視線を送りながら力に言った。
「えっ?ちょっ…待っ」
思わず名残惜しそうに伸ばして来た力の手を無情にも冬樹が払い落とす。
「…これ以外には流石にもうないよな?」
「あっああ。うんっ、そう。コレだけだっ。コレだけっ」
慌てて取り繕うように返事をする力の様子に。
「……何か怪しい…」
冬樹は眼を光らせた。
その時、ドキリとした力が咄嗟に制服のポケット部分を押さえるような手の動きをしたのを冬樹は見逃さなかった。
「…そこにまだあるのか?」
「ヒィッ!」
殆ど『蛇に睨まれた蛙』状態である。
結局、その他に持っていた写真も没収され、力は計4枚の冬樹の写真を取り上げられてしまった。
そんな様子を横で見ていた雅耶と長瀬は、若干顔を引きつらせつつも素知らぬふりをしていた。
(哀れ、神岡…。だが、神岡が持ってた写真は俺は直接関係ないもんね。だから問題ナッシングだし)
もし問い詰められてもシラを切れる自信もある。
長瀬は力のフォローをする気など毛頭なかった。
冬樹は訳が分からないという顔をした。
「そっ。ブロマイド。聞いた話だと、冬樹チャンのは大層人気らしいよっ♪」
まるで良かったね♪と言わんばかりの長瀬に。
「…嬉しくも何ともない」
冬樹が嫌そうな顔を隠さずに呟いた。
「とりあえず、これは没収な?」
冬樹が冷たい視線を送りながら力に言った。
「えっ?ちょっ…待っ」
思わず名残惜しそうに伸ばして来た力の手を無情にも冬樹が払い落とす。
「…これ以外には流石にもうないよな?」
「あっああ。うんっ、そう。コレだけだっ。コレだけっ」
慌てて取り繕うように返事をする力の様子に。
「……何か怪しい…」
冬樹は眼を光らせた。
その時、ドキリとした力が咄嗟に制服のポケット部分を押さえるような手の動きをしたのを冬樹は見逃さなかった。
「…そこにまだあるのか?」
「ヒィッ!」
殆ど『蛇に睨まれた蛙』状態である。
結局、その他に持っていた写真も没収され、力は計4枚の冬樹の写真を取り上げられてしまった。
そんな様子を横で見ていた雅耶と長瀬は、若干顔を引きつらせつつも素知らぬふりをしていた。
(哀れ、神岡…。だが、神岡が持ってた写真は俺は直接関係ないもんね。だから問題ナッシングだし)
もし問い詰められてもシラを切れる自信もある。
長瀬は力のフォローをする気など毛頭なかった。