御曹司と婚前同居、はじめます
反射的に伸びた手で美和を抱き締める。


「瑛真?」


俺の腕の中で不思議そうにしている美和の背中に手を這わせ、ゆっくりと服の下に侵入していく。


「ちょっ……なっ……何してるの!?」

「寝るだけなのに下着をつけているのか」

「もう! さっきベッドの上でって言ったのはどっちよ!」


美和は気持ちの切り替えが早い。

さっきまであんなに俺を求めていたのに、もうこうやって跳ね除ける。


「そうだったな。じゃあ移動しようか」


強引に美和を担いで立ち上がった。


「ヤダ! 怖い! 落ちる!」


お姫様抱っこされている人間らしからぬ、ムードもへったくれもない発言をする。


「しがみついていろ」


言うと、痛いくらいに力を込めてきた。
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