独り占めしても、いいですか?
「ひよちゃん、大丈夫?」



「よくわからないけど、凛と透が言い合いしてたよね?」



名前を呼ばれて上を向くと、そこには優ちゃんと秀ちゃんが立っていた。



心配そうな2人の顔が目に映る。



「私…、私…」



上手く話せない私に、2人は優しかった。



「大丈夫、大丈夫」



「僕たちがついてるよ!ね?」



私と一緒に座って、頭を撫でてくれる。



その優しい声で、手で、私の中に抑えていたものが一気に溢れ出した。



「うっ…ごめん、なさい…グスッ

私っ、…みんな、の…うっ、お仕事っ、邪魔、したっ

雰囲気…グスッ、悪くっ…した」



涙が頬を流れる。



秀ちゃんがポケットからハンカチを出して、そっと拭ってくれた。



「仕事のことは気にしなくていいよ。

仕事は仕事って、2人はわかってるから」



秀ちゃんのハンカチは、すでに私の涙をいっぱい吸ってるのに、目からはどんどん溢れてくる。


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