独り占めしても、いいですか?
♡♡♡



「受付の人、すんなり部屋のキーくれたな」



「俺達が泊まることを知ってたんだろう」



「つっても本人確認せずに顔見ただけでキーくれるか?」



「………」



少しおかしいとは思った。



いくら有名人でもルールとして本人確認はするべきだろ。



けど、その後のサイン・握手・写真の気迫に押されて何も言えなかったんだよなー。



「まあまあ、そんなことはいいじゃん!

早く鍵開けてよ、秀ちゃん!

僕、早くひよちゃんに会いたい!」



「はいはい、ちょっと待ってよ…」



ガチャ



秀也がカード型のキーをスライドさせると、鍵の開く音がした。



「僕がいっちばーん!」



優希が勢いよくドアを開け放って、日和の名前を呼びながら部屋に駆け込む。



俺はいざとなると躊躇して、ドアの前で部屋に入るのを渋った。



トンッ



透に背中を押され、コクッと頷き、意を決して中に入る。


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