独り占めしても、いいですか?
3歩進んだところで異変に気付いた。



「ひよちゃん!どこ⁉︎」



優希が焦った声で日和を探している。



日和が…いない?



優希の声を聞いた俺達3人も手分けして日和を探し出した。



風呂場、寝室、トイレ…



全部探しても日和はいない。



携帯に電話をかけてみたけど、ベッドの上に置いてあった日和の携帯が鳴っただけだった。



「まさか、外に出たんじゃ…!」



嫌な予感がした。



「それはないよ!

僕、ひよちゃんが車に乗る時、ホテルから出ちゃダメだよって言ったもん!」



「じゃあ、ホテルの中にいるってことか⁉︎」



「僕には何とも…」



ホテルの中なら飯か大浴場が妥当か…?



いや、でも日和なら俺達を待つはず…



くそっ、なんでこうなった。



俺が日和を泣かせたから、バチが当たったとでもいいてーのかよ…



俺が日和にあんなことしなければ、そもそも1人でホテルに戻ることもなかった。



俺があの時、ちゃんと…



「落ち着け!」



「あっ…」



透に肩を掴まれてハッとした。



そうだ、こういう時こそ冷静になれ。


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