独り占めしても、いいですか?
「うん!そうだよ!ママと来たの!

パパもね、一緒に来ようと思ってたのに、お仕事になっちゃったから…

だから、しーちゃんがお土産買ってあげるの!」



「そっか!

ぜってーパパも喜ぶと思うぜ!」



女の子の頭を撫で、母親の元に戻そうと辺りを見渡すと…



「あっ、栞、こんなところにいた!

えっ、へ!え、さ、Sanlight⁉︎」



「「「こんばんは」」」



3人で声を揃えて挨拶し、笑顔を振りまく。



顔は笑顔でも、全員焦りに身をうずうずさせていた。



「あっ、ママー!」



女の子…多分栞ちゃんはお母さんを見つけ、両手を広げて走っていく。



お母さんは栞ちゃんを抱き上げると、俺達に近づいてきた。



「すみません、この子がご迷惑をおかけして…

この子、凛君の大ファンですから…

今日はプライベートですか?」



「いえ、近くで撮影があったんです。

栞ちゃんもお母様も、可愛らしいですね」



お母さんにニコッと笑いかけた。



それを見て、お母さんが少し頬を染める。


< 131 / 721 >

この作品をシェア

pagetop