幻想の蕾
教室に入ると、クラスの人達が静かになり、わたしを注目してきた。
まぁ、自分でいうのもなんだけど、
結構珍しい容姿をしてるからね。
髪は、真っ白で先端にいくほどピンクっぽくなる。
サラサラで、くせがなくて整える時に楽なんだよね。
目は、お母さんがカーネーションピンクって言ってたからそうなのかなぁ?あ、でも
お父さんは、ローズ・ドゥ・パリか、
フィエスタ・ローズって言ってたっけ。
まぁ、わたしはどっちでもいいし、どんな
色かなんて興味ないけど。
さて、自己紹介しましょうか。
「はじめまして。皆さん。
わたしは、白蕾 想愛。今日から、この学園
に転校してきました。どうか、よろしくお願いします。」
「はい、白蕾さんありがとうございました。皆さん、白蕾さんと、仲良くなって
下さいね。では、白蕾さん、もうすぐ授業
がはじまりますので、席に着いて下さい」
「はい。」
はぁ、緊張した。でも、やっぱりこの先生
いい人だなぁ。最初来たとき、顔合わせ
したり、席や、クラスを確認したんだけど
優しかったし、丁寧だったなぁ。
というか、やっと座れる。ここにくるまで、ずっと歩きっぱなし、立ちっぱなし
だったからなぁ。
まぁ、とにかく、これからの学園生活、
置いていかれないように、頑張りますかぁ
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