好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
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「なんで土曜の昼間から…」
「まぁまぁ。アイス買ってやるから」
「…バニラなら許す」
「任せろ」
その週の土曜日。
母さんの買い出しに駆り出された俺は、暇だと嘆いていた舞を誘っていつものスーパーへと来ていた。
醤油を買い忘れたから買って来い、なんて無理強いされたけど、まぁ舞がいてくれるならそれも有りかなぁと。
「ポテチはいいの?」
「昨日食った」
「流石すぎて何も言えないです」
「そりゃどーも」
全く恋人の会話らしくない、俺らの会話。
けどそれがどうも心地よくて、幸せで。
にやけそうになるのを必死に抑えていることを、きっとこいつは知らないんだろう。