イジワル男子の甘い声
ブー
ブー
スカートのポケットに入っていたスマホのバイブが伝わって、慌ててスマホを取り出す。
『今日も、夕飯は作らなくて大丈夫。勉強頑張って』
「パパ…」
ずっとすれ違ってばかりの今の生活、このままだとどうなっちゃうんだろう。
もう、自立した方がいいってことなのかな。
ちゃんと話したいけれど、そもそも時間がないし。会えたとしても、最近のパパはずっと疲れているし。とても話せる状況じゃない。
「はぁ…」
『了解!パパもお仕事頑張ってね!』
笑顔の絵文字を最後につけてから、送信する。
ダメダメっ!暗いこと考えない!
テスト頑張ったら、パパだって喜んでくれるかもしれないじゃん。
パパの笑顔を見るためにも、テスト頑張らなくちゃ。