イジワル男子の甘い声





柏場とのテスト勉強を始めて、3日が経った放課後。


家の冷蔵庫の中を思い出して、夕飯のメニューを考える。そろそろ食材を買いに行かなくては。


「双葉〜!」


「無理です」


「ブー。まだ勉強やってんのかよ。せっかくの短縮授業だっていうのによ」


ミカはそう言って私の頭をペコッと軽く叩いた。


「1人でよく続くねぇ〜」


「っ、」


教えてもらってる、なんて言えば、どこの誰にとか、男か女かとか、私たちが知ってるやつか、とか全部聞かれちゃうだろう。


みんな大嫌い柏場優作に教えてもらってます、なんて絶対に言えない。



「夕飯の材料も買わなきゃだし、先に帰るね!」


「え、ちょ、双葉!」


名前を呼ぶミカに軽く手を振ってから、私は学校を後にした。


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