イジワル男子の甘い声





「えっと…あとはトマト缶とパスタ…」


カゴに入った材料を確認してから、いつものスーパーを歩く。


今日の夕飯はミートソーススパゲティだ。


♪〜♪〜♪〜


耳にイヤホンをさして、大好きな彼の声を聴きながら、パスタの太さを選ぶ。


柏場、太いのと細いのどっちが好きだろう。


スマホを取り出し、彼に聞こうか迷って、連絡先を持っていないことに気付いた。


いや、そりゃそうだ。
持ってる方がおかしい。



「な〜に聴〜てるの!」


っ?!


突然、右耳のイヤホンが外れたかと思うと同時に、男の人の声がして、慌てて振り向く。


っ!!


目の前に立ってにっこり笑ってる人物の顔を見て、再度驚いてしまう。



だって…。


「ノ……ノアっ?!」


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