イジワル男子の甘い声


「そろそろ配信するの?」


「あぁ」


答えながら、コップとペットボトルに入ったお茶を持ってきた柏場。


「そっか。今回もやっぱりカバー?」


お皿に入れたクッキーが、お皿に当たってコロンと可愛い音がすると、紅茶の香ばしい香りが広がった。


抹茶パフェが好きな柏場なら、きっと紅茶クッキーも好きじゃないかなって。


甘さ控えめのクッキー。にしたつもり。


「いや、今回はカバーじゃない」


「えっ!?そうなの?!」


びっくりして、口に入れようとしていたクッキーを持っていた手を慌てて下ろす。


今まで、ずっとカバーだったから今回もそうだと思ってたよ。


sakuの、カバーじゃないけオリジナル曲が聴けるの?


「楽しみ!!」


サクッとクッキーを一口かじった柏場に、少し前のめりになってそういうと、サッと目をそらされた。


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