イジワル男子の甘い声
「…なんか、お前、いつもと……」
「ん?」
「いや、なんでもね…これ、紅茶入ってんの?」
「あ、そうだよ!柏場くん、抹茶好きだって聞いたから、お茶系大丈夫かと思って。柏場くんってあんまり甘いもの好きなイメージないから。ど、どうですか?」
「ん。普通」
「……っ、は、そっか。よかった」
よかった、というのも変な感じだけど、まずいと言われるよりはマシだ。
普通って言いながら、もう2つ目に手が伸びてるところなんか、やっぱり嬉しくなる。
「…聴く?」
「…へ?」
ボソッと話した柏場に目を向ける。
「新曲」
「えっ、いいの?!まだ配信してないんでしょ?」
「あぁ」
なんでまた、私にそんなこと…。