イジワル男子の甘い声
「双葉…ふた…いいか、無理に起こさなくて」
パパは、ドアの方から私に声をかけたけど、寝てると分かるとすぐに部屋を後にした。
私より、彼女と2人の方が楽しいもんね。
私なんかいなくても、パパはその人がいれば楽しいもんね。
私のことなんかどうでもいいから…。
さっきまであんなに幸せだって思ってたのに、突き落とされるかのように今は悲しい。
もう受け止めないといけないのかな。
パパにも支えてくれる人が必要だって。
────ピロン
握りしめていたスマホがなって、画面にノアの名前が表示される。
『よかった。作戦大成功♡優作のことよろしくね。デート楽しんで』
すぐにハートを使っちゃうところ、ほんとノアらしい。
そうだ。
もう私も、親離れしないといけないのかも。
今度の休みは、パパのことなんて忘れて、思い切り楽しもう。