イジワル男子の甘い声


「双葉…ふた…いいか、無理に起こさなくて」


パパは、ドアの方から私に声をかけたけど、寝てると分かるとすぐに部屋を後にした。


私より、彼女と2人の方が楽しいもんね。


私なんかいなくても、パパはその人がいれば楽しいもんね。


私のことなんかどうでもいいから…。


さっきまであんなに幸せだって思ってたのに、突き落とされるかのように今は悲しい。


もう受け止めないといけないのかな。


パパにも支えてくれる人が必要だって。


────ピロン


握りしめていたスマホがなって、画面にノアの名前が表示される。


『よかった。作戦大成功♡優作のことよろしくね。デート楽しんで』


すぐにハートを使っちゃうところ、ほんとノアらしい。


そうだ。


もう私も、親離れしないといけないのかも。


今度の休みは、パパのことなんて忘れて、思い切り楽しもう。


< 277 / 374 >

この作品をシェア

pagetop