イジワル男子の甘い声
「ここ」
『夜の星空旅行』
そう案内が書かれているの案内の先にはチケット売り場があり、そのすぐ横には待合室が見える。
「え〜!こんなところあったんだ。全然知らなかった…本格的。あ、チケット!」
隣で何やらカバンを出してガサゴソとする。
「チケットあるから」
「へっ」
女に金出させるとか、あってたまるかよ。
俺が誘ったんだから、当然なのに目をパチパチとさせてびっくりしてる。
「何その顔」
「いや…あの柏場くんが進んでお金を出してくれるなんて…最初は荷物だって持ってくれな…」
「はぁ?」
ゴニョゴニョと話す彼女に聞き返す。
「成長したね!柏場くん!」
「うっさ。つーか今日は俺が誘ったから当たり前だ。お前が誘った時は全額お前負担だから」
「お、り、了解した!」
ちょっと焦りながらも了解するあたり、バカだと思う。
「んなわけあるかカッコがつかねーだろアホ」
「ふげっ!」
彼女の頭を捕まえてボソッと吐いてから、バカな彼女を置いて、さっさと待合室へと向かった。
「ちょ、待ってよ柏場くんっ!」