キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

教室へ到着した瞬間、沙良があたしへ駆け寄って来た。


手にはスマホが握りしめられている。


「イズミ! これ見て!!」


そう言い、あたしの目の前にスマホを掲げる。


途端に昨日の砂嵐の動画が流れ始めて、あたしは小さく悲鳴を上げてしまった。


「ごめんイズミ。でも、ちゃんと見て欲しくて」


沙良があたしからスマホを離し、そう言った。


すごく真剣な顔をしている。


「わかった。ちょっと待ってね」


ここまで必死になると言う事は、沙良の動画にも何か変化があったと言う事に違いない。


あたしは鞄を置いて呼吸を整えた。


どんな動画を見ても落ち着いていられるように、自分の腕をさすった。


「これ」


沙良があたしの机の上にスマホを置く。


あたしはゴクリと唾を飲みこんでその動画を確認した。
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