星空を見上げて
「そもそも圭介は最初からアナタを恋愛感情で見ていなかった
何度も断っていた筈よ
それなのにまだ諦めていなかったってこと?諦めが悪いわね」
麻理香さんが涙目になっているのに気がつき私は絵里さんを止めた
絵里さんも気がつくとはぁーとため息をついた
「あのね人を好きになるのは自由よ
その感情は自分では抑えきれないこともある
でもそれで相手に迷惑をかけるのはどうなの?
自分のモノにならないからって
葵ちゃんに当たるのは間違っているとは思わない?
アナタのはただ相手に自分の気持ちを押しつけているだけに過ぎないわ
それにこんなところを圭介に見られたらもっと軽蔑されてしまうわよ
これ以上嫌われたくないでしょう?」
麻理香さんはハッとし、まわりを見回した
「圭介は結婚したけど
アナタにはまだこれからたくさんの出会いが待っているはず
圭介がたった1人を見つけたように
アナタにもこれからそんな人が現れるかもしれないでしょ
圭介1人に振り回されて
気がつかないうちに大事な誰かを見逃していたら勿体ないわよ
これからはもっとまわりをよく見なさい
気がつかないだけで出会いは意外なところにあるかもしれないわ」
そう言うと絵里さんは私の手を引き彼女の前から離れた
そっと振り変えると彼女は下を向いたままだった