あなたと。
でもそんなことできるったって、
"誰と?!どんな感じで?!"
1人であたふた考えていると、
「奥にもお客様がいらっしゃいますので、
ご要望が合いそうな方を探してきましょうか?」
レンさんはそう尋ねて奥へ行こうとする。
「....待って!....下さい」
「ん?」
「レンさん...がいいです。」
......
"ひゃーーーー!何言ってんだ私ーー!!"
"いやでも、また別の人に今の説明をされてさらに緊張してそんな事しても。。。。
だったら少し話したレンさんの方が...
.....ん?"
目の前にはさっきと明らかに違う表情のレンさんが。
"....少し照れてる??"
真顔のままなのに、目がキョトンとして
いかにも予想外な表情だった。
「いや、言ってみただけですし、
今日は飲めたらそれでいいですし、、はい、、」
"なんか、
こっちが恥ずかしいんですけど...."
"というかレンさん、何を考えてるんだろう.."
「僕でよければ」
表情が戻り返事がくる。
......
"....いいのかーい!!"
そう言って彼は、
なんとなく動けなくなっている私に
ゆっくりと近づく。
"う、、、なんなんだこの緊張感。。"
近づいてくる彼から、
徐々に身体に体温が降り注いでくる。
そして耳元に口を近ずけて、
「.....もっと近づいてよ。雪さん。」
さっきまで感じてた彼の体温より
明らかに自分の体温が上昇してきている。
彼はさらに近づき、私の左耳と彼の右耳が触れ合う。
「匂い届きますか?」
....届いてるも何も、先ほどから心地よくて
すごくいい香りが脳内に充満していた。
「すっごく、いい匂い....」
しばらく動きたくなくなる程
不思議な感覚だった。
"それにしても本名で呼ぶなんて、、
......ズルいよ//"