年下彼氏と甘い恋







階段を全力で駆け、ビルの外に出る。

私に追いつき手を掴む陽太に蹴りを当てる。

だけどそこはさすが陽太。

見事に受け身を取られ、ガードされた。

その隙に逃げようとするが、また手を引っ張られる。

素早い突きを放ったもう片方の手も……陽太はしっかり掴んだ。





「里佳子」




その声で、私の名前を呼ばないで欲しい。

そんなに優しい目で見ないで欲しい。

諦められなくなってしまうから。





陽太は手を掴んだまま、私の身体を抱き寄せた。




「やめて!離して!!」




必死に抵抗する私を軽々持ち上げた。

そして、そのままタクシーに押し込み、行き先を告げた。


< 147 / 271 >

この作品をシェア

pagetop