年下彼氏と甘い恋
「ごめん……ごめん……」
謝りながら必死で川底を漁る私を、通行人はおかしな目で見ていた。
それすら気にならないほど、私は無我夢中で指輪を探す。
「里佳子、大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないから!」
「大丈夫。また温かい日の昼間に探しに来よう?」
その言葉でとうとう折れた私は、大粒の涙を零し、寒さで震えながら家に帰った。
同じように、びしょ濡れで震えている陽太と一緒に。
陽太の気持ちは嬉しかった。
私が愚かな行いをしなかったら、この涙は嬉し涙に変わっていただろう。
最低なことをして陽太を傷つけた私を、彼は許してくれるのだろうか。