年下彼氏と甘い恋
「森本先輩……お久しぶりです」
遠慮がちに森本先輩に言う。
そして、過去のことはもう時効だよね、と必死で言い聞かせる。
もちろん、今の森本先輩が私のことを好きなはずはないだろう。
気になるのは、最悪な別れ方をしたことだ。
当時不良だった森本先輩は、陽太によってプライドをへし折られて……
そんな私の回想は、
「里佳子、すげぇ変わったな。
誰か分からなかった」
森本先輩の驚きの声でかき消された。
「せっ……先輩こそ!」
苦し紛れに吐くと、森本先輩は楽しそうに笑った。
「俺が不良だったこと、言うんじゃねぇよ」
「言いませんよ」