コガレル ~恋する遺伝子~
緊迫感もありつつ、なんとか表紙撮りは終わった。
次はインタビュー用にセットチェンジ。
といっても少し片付けて、窓際に置いた撮影用のイスに腰掛けてもらうだけだった。
話を聞きながら、バストアップを何枚か冬馬君に撮ってもらうことになった。
圭さんから少し離した位置にパイプイスを置くと、私はそこに腰掛けた。
ボイスレコーダーを傍らにセッティングすると、インタビューを開始した。
「熊本は初めてですか?」
「初めてですね」
「印象は?」
「ど田舎ですね」
目の前でイタズラな顔で笑う圭さん。
「もう! 使えませんよ、真面目に」
「ハイハイ」
私と冬馬君のため息が間違いなくボイスレコーダーに入った…
この調子が続くのかと一瞬、気が遠くなった。