コガレル ~恋する遺伝子~

 インタビューが終わった時には、忙しい嶋さんはもう帰った後だった。
 圭さんはこの後どう過ごすのか聞いた。
 私は仕事があるから、夕方までは帰れない。
 目立つ圭さんは思うように外も歩けないだろうし、私の部屋で待っていてもらうことも提案してみた。

「ドライブでもするよ」

 仕事が終わる頃に迎えに来るからと約束して、一旦別れて過ごすことになった。

 帰り際、夢ちゃんのデスクの横で立ち止まった圭さん。

「コーヒー、ごちそうさま」

 そう言って手を差し出すと、夢ちゃんが後ろに立つ私をチラッと振り返った。
 私が微笑んだら、両手を出して圭さんの手を握り返した。

 そんな光景を横目で見ながら、冬馬君は片付けた機材を車に乗せるために、ドアを出て行った。

 多分インタビューが終わるまで、会議室の撤収を待っていてくれたんだと思う。
 圭さんをドアまで見送ると、私も会議室を元の状態に戻すことから仕事を再開させた。

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