コガレル ~恋する遺伝子~

 本当はもっと絡まってたかったけど、弥生が限界だった。
 名残惜しくゆっくり出すと、役目を終えた覆いをゴミ箱へ捨てた。

 脱力した身体の隣に寝転がると、頭を俺の胸に引き寄せた。
 額にキスする。

「ごめん」

 リラックスとか激しくしないとか、囁いた気がする。

「ん…」

 俺の胸に頬を擦り付けられた。
 あんまり反省してない謝罪を、起きた時この人は覚えてないだろう。

 自分の呼吸が整うのを待って、タオルで弥生と俺の処理をした。
 素肌のままで風邪を引かないように、布団を引っ張って掛けた。
 弥生に腕枕して、足を絡ませる。
 合わせた肌が温かくて気持ちいい。
 遠くにいた睡魔が急降下してきたような、心地良い眠りにすぐに落ちた。

< 304 / 343 >

この作品をシェア

pagetop