コガレル ~恋する遺伝子~


 次は撮影用のアンティーク調のイスに腰掛けてのインタビューだった。
 記者の弥生と会話するシチュエーションに非日常を感じて、少しからかった。

 今朝ホテルで二度寝から目覚めたら、弥生は隣にいなかった。
 ベッドルームから出ると、ライティングデスクでノートに書き物をしてるのを見つけた。
 そのノートが今、弥生の膝の上に乗ってる。
 このインタビューで聞くことをまとめたんだろう。

 最初はノートにこまめに目を落としてた弥生も、途中から自分が知りたいことを自由に質問し出した。
 隠すことは何もないし、弥生の気の済むまで丁寧に答えた。

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