コガレル ~恋する遺伝子~
ホテルを車で出ると熊本城へ向かった。
少し観光してみようという話になったから。
駐車場に車を止めると、傘を差して降りた。
さっき土産店でビニール傘を二本買おうとする弥生を止めて、きちんとした傘をあえて一本買った。
一つの傘を分け合えば、離れて歩くこともない。
手を繋いでも、その顔はこうして雨と傘が隠してくれる。
熊本城は寄付すれば、城主として個人名を連ねてもらえるそうだ。
俺の隣の専属ガイドさんがそう説明してくれた。
ずっと上からばかり見下ろしてた城は、やっぱり見上げた方が威厳を感じさせた。
雨に打たれて周りの木立がしっとりと俯いてるのも、城を幻想的に演出するのに一役買ってた。
ゆるい情報しか持ち合わせない専属ガイドと少し城の周りを散策してから、お薦めと言うラーメンを食べた。